はじめに
こんにちは!映画大好きたぁくんです!
皆さんはブラックベリーという携帯電話、スマートフォンを知ってますか?
現在、スマートフォンと言えば真っ先にイメージされるのがiPhoneですが、実はiPhoneがAppleから発売されるよりも前に、スマートフォンに近い端末を開発し、一時、世界二位のシェアを誇った会社がありました。
今回は、その端末を開発した天才的技術者、およびその会社の興亡を描いた映画をご紹介します。
本作の魅力、個人的な感想をざっくりお話しますので、これから見ようと思っている方、そうでない方もご覧いただければ幸いです。
作品説明
- 公開日:2023年5月12日 カナダ公開
- 監督:マット・ジョンソン
- 脚本:マット・ジョンソン
- キャスト:
ジェイ・バルチェル
グレン・ハワートン
マット・ジョンソン
たぁくん的評価
- ストーリー構成:☆☆☆★★ 3/5
- 演出:☆☆☆☆★ 4/5
- 映像:☆☆☆☆★ 4/5
- 音楽:☆☆☆★★ 3/5
- 個人的好み:☆☆☆☆★ 4/5
あらすじ
1996年、舞台はカナダのオンタリオ州ウォータールー。天才技術開発者マイク・ラザリディスと親友ダグラス・フレギンらによって創業されたリサーチ・イン・モーション社は、電話にコンピューター機能を搭載した画期的な携帯端末を開発中だった。代表にはマイクが就いていたが、あくまで技術者気質であり、またマイク以外も社内にはビジネスを得意とする人材がおらず経営難に陥っていた。そこで彼らは、横柄だが、凄腕のビジネスマンのジム・バルシリーを共同CEOとして会社に迎え入れ、ついに完成させた新製品「ブラックベリー」でまたたく間に成功を収めるが……。
登場人物
リサーチ・イン・モーション社のCEO。白髪で眼鏡が特徴。天才的技術開発者で、ブラックベリーをはじめとした革新的な端末を開発した。開発する製品に関して、完璧を求める一方で、ビジネスについてはめっぽう弱く、商談でのプレゼンや交渉を苦手としている。ジムから強く当たられ、うんざりすることが多いが、製品についての要求は自分の信念を貫き、完璧を求めて強気に反発することもある。
元々大企業でビジネスマンとしてバリバリ働いていたものの、会社の上層部と考えが合わず、退職に至る。次のキャリアへの一手を考える中で、マイクのプレゼンが下手すぎて一度突っぱねたリサーチ・イン・モーション社の「ポケットリンク」に目をつける。ビジネスが下手なマイクを言いくるめ、リサーチ・イン・モーション社の共同CEOの座に就く。横柄な態度からダグをはじめとした従業員からは反感を買うが、ビジネスのセンスはピカイチで新製品の「ブラックベリー」の販売を押し進め、そのシェアをアメリカ全土に広げていった。
マイクの同僚。社内ではムードメーカーの役割を担っている。マイクの親友でもあり、ジムが来るまでは商談の場に同行し、マイクのサポートしていた。仕事に命を注ぐジムとは真反対の性格で、楽しみながら働くことに重きを置いている。
作品の魅力・個人的感想
携帯電話世界シェア2位まで上り詰めた企業はなぜ崩壊したのか
本作では、携帯電話の世界シェア2位になった「ブラックベリー」の栄枯盛哀を描いた作品です。スマートフォンという言葉もまだなかった時代に、マイクの開発した革新的な端末、ビルの圧倒的な経営手腕でリサーチ・イン・モーション社は瞬く間に成功を収めますが、現在ではその名前を世の中で聞くことはほとんどありません。なぜリサーチ・イン・モーション社は崩壊に追いやられたのかが、本作の大きな注目ポイントになります。
現在でも起こり得る働き方における考え方の違い
働き方は人それぞれ考え方があると思いますが、本作に登場するマイク、ジム、ダグラスの三人も働き方が異なり、その違いついて比較してみるとおもしろかったです。
- マイク
自身が開発する製品に対しては完璧主義。時間を十分にかけて良いものを世の中に送り出したい。 - ジム
金を稼ぐためには手段を選ばない。自分の考えが正しいと信じ、周りの人間を無理やりにでも巻き込んで成果、実績を作り上げていく。 - ダグラス
自分が好きなことを仲間と無理せず楽しみながら働きたい。
こうして比較してみるとこの三人でも働くことに対しての考え方が大きく違うことがわかります。この働き方のスタンスの違い、登場人物たちの衝突も本作の面白さの一つだと考えました。鑑賞する人の働くことへの考え方によっても本作に対して抱く感想も変わってくるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、「ブラックベリー」をご紹介しました。
天才的な技術者がいて、経営についても改善が見られたにも関わらず崩壊してしまった歴史を見て、いかに長期的に経営を行うことが難しいのか知ることができました。
気になった方はぜひご覧になってみてくださいね。
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